GL2.0の仕様書。大体見終わったけど変更点は
http://www.opengl.org/documentation/opengl_current_version.html
に出てる通りのよう。当初の予定では他にも機能がいくつか追加されるはずだったんだけど。
OpenGL2.0で一番大きいのはGLSLがコアに入ったって所。その際に、GLSL関係のAPI名に多少変更が。glCreateShaderObject→glCreateShader見たいな感じで。すっきりしていい感じだと思うけど、
glCreateProgramObject→glCreateProgramにはなんか違和感が。これだけはそのままの方がよかった気がする。それかShaderProgram辺り。
他にOpenGLの関数に合わせて引数が、GLhandleARB→uintになってるけど特に違いはない。もともとuintのaliasだし。他には

  • MRT(Multi Render Target)。ARB_draw_buffer拡張がコアに。たぶんこれの関係でGL2.0はGLSL1.10以降ってことなってる。
  • ARB_texture_non_power_of_two拡張がコアに。これでテクスチャ2のN乗にする必要から完全に解放される。
  • ポイントスプライト。ARB_point_spriteがベース。追加されたPOINT_SPRITE_COORD_ORIGINパラメータは、ハード側の機能(左上が原点)とOpenGLのテクスチャ座標系(左下が原点)が逆なのに対応するため。
  • Separate Stencil。よく知らんのでパス。シャドウボリュームに使うらしいです。

http://www.opengl.org/about/arb/notes/meeting_note_2004-03-02.html
3月辺りに開かれたARB Meetingでは追加されることになってたはずの機能。いくつかGL2.0には入ってない。

  • 浮動小数点テクスチャ。近いうちにARBの拡張として出るらしいです。GL2.0に入ってないのは…間に合わなかった?
  • ARB_texture_rectangle拡張。ちょっと前に仕様は公開されてるのに何故か入ってない。上記のARB_texture_non_power_of_twoとは別物。テクスチャ座標を[0..1]って正規化された形ではなく[0..w][0..h]見たいにピクセル座標を指定するテクスチャ形式
  • ARB_extension_query。GL拡張の有無を問い合わせるための拡張らしい。使う前にこの拡張が使えるかどうか調べる必要があることを考えると存在自体が謎。自分で書いても10行くらいだったはずだし。
  • 他にいくつか。

OpneGLはここ数年、毎年新しいバージョン発表してるので来年のこの時期にはGL2.1辺りが発表されるはず。SIGGRAPHのスライド見てると、現在のハードウェアでSuperBuffers拡張の実現はは当分無理ってことでRenderToTextureの方向に行くらしいのでそっち関係の拡張がでるはず。
http://www.opengl.org/discussion_boards/cgi_directory/ultimatebb.cgi?ubb=get_topic;f=3;t=012414

真っ当なRTTを欲してる人はたくさんいるみたいで。

2年位前の資料を見る限りではOpenGL2.0の後にはpure OpenGL2.0ってが予定されてたらしい。DirectXのように一度、後方互換性を捨ててAPIを整理しようとしてたようだけど。最近の資料には出てないのでたぶん中止?